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80年代車両のすすめ

前回旧車について少し触れましたが、今回はその中でも1980年代に登場したマシン達について書いてみましょう。

 

70年代後半から80年代中盤は、現在でも人気の『名車』と呼ばれるマシンが数多く生み出された時代です。その登場年別に上げてみると

 

1978年 Z1-R・CB900F

1979年 Z1000Mk2・CB750F

1981年 GSX1100Sカタナ・CB1100R

1982年 Z1000R

1983年 GPZ1100

1984年 GPZ900Rニンジャ

1885年 FZ750・GSX-R750

1986年 GSX-R1100

 

と、このように多くの名車が登場したことが分かります。中でも1984年のニンジャの登場は、それまで空冷エンジンを搭載して大きくて重いといったイメージの大型車に、水冷化してコンパクトになったエンジンを搭載して軽量で速いといったイメージを植え付けたのでした。その後5バルブのFZ750やアルミフレームのGSX-Rが登場し、オートバイは明確に新しい時代へと移行して行きます。

 

前回のブログで書いたように、現代のブラックボックス化したマシンとは違って、この時代のマシンはユーザーがメンテナンスやカスタマイズをする余地を残しています。加えて性能的にも一般公道で『気持ちいい』と感じる頃合いの良さがあります。バイクはスロットルを捻ってトルクが立ち上がる回転域をうまく使いながら、気持ちよく加速したり向きを変えたりしますが、最新SSでそこを使うと速度域が高過ぎて気持ちいいよりも怖くなってしまいます。個人的にはパワーは50~80馬力、装備車重が160~200キロぐらいが最も楽しめるような気がします。パワーと車重で言うならば、パワーがあるよりも軽いことの方が重要です。これはちょうどちょっと旧い500~750ぐらいのマシンスペックですね。パワーがあっても小排気量だとトルク不足で高回転を多用しないといけないので、オールマイティーに使うのであればこれくらいの排気量が適当でしょう。

 

先程挙げた旧車の中でも80年代(特に中盤以降)に登場したマシンは、70年代車両と比べると軽量コンパクトで足つきも良く、サスペンションやブレーキなどのコンポーネントが比較的現代的なため、大幅なモディファイを施さなくてもそれなりに楽しめます。実は店主のFZも、恐らくエンジンは新車から一度もOHされてないと思われます。(←プロがそれでいいのか?)

 

それに何といっても70年代のZやCBと比べると安い!これ大切です(笑